僕とギター

ギターの練習日誌、ときどき普通の日記

アニメの劇場版で思うこと

昨夜は大学卒業後に就職した会社の後輩と飲む。

楽しく酔っ払い、ギターの練習は指ならし程度。

今日はC、G、Fのコードチェンジがスムーズにできるよう、

3つのコードをひたすら練習した。

相変わらず、ギターのほうはそれほど進歩がないので、

今日観た映画の感想を書こうと思う。

 

まずは『攻殻機動隊 新劇場版』。

期待通りの迫力と、想像を凌ぐ複雑なストーリー展開。

一連のシリーズ同様、

一瞬でも集中が途切れると話についていけなくなってしまう。

思考訓練のような作品だといつも思う。

 

作り込まれた物語をさらに深いものにしているのは、

電脳と記憶、義体と生身の体、

そしてゴースト(魂)をめぐる自信と不安が錯綜し、

根底にはつねに人類の未来に対する憂いが描かれているから。

ひたすらかっこいい世界を描きながらも、

デジタルネットワークの進化が

自分たちにもたらすであろう困難を突きつけてくる。

サイバー感と切なさを煽るコーネリアスの音楽もすばらしかった。

 

ゴーストが向かう先を「第3世界」と表現しているあたりは、

マヤ暦を根拠に人類滅亡が騒がれたときに、

スピリチュアルな友人から告げられた

「別のステージにいこう」という言葉を思い出したりもしたけど……。

 

ともかく、この原作は1989年に描かれているわけで、

1995年がインターネット元年と呼ばれていることを思うと、

作者の士郎正宗氏の先見性には驚かされる。

 

続いて観たのは『ラブライブ!The School Idol Movie』。

テレビシリーズの一期と二期に感動したから

期待していたけれど……う〜ん。

製作サイドの思惑が見える内容だった。

 

ラブライブ!』といえば、

アニメとアイドルという二大オタクカルチャーが

見事に融合した作品で、

ビジネス的にも成功している。

劇場版も予想通り大ヒットしているけど、

映画としての完成度よりも、

このモデルをいかに次につなげるか、

そこに意識が向いているように感じた。

 

これは映画としての感想であって、

ファン心理とは少し違うと思う。

劇場版はファンサービスでもあるし、

十分楽しんでいる人もたくさんいる。

でも、映画にするからには、新しい物語が見たかったな。

このわだかまりはラブライバーも抱いていると思う。

こうして新シリーズの『ラブライブ!サンシャイン』を

待ちわびるのだろうとも……。

 

最近、アニメがよく映画化されるけど、

いずれも同じ熱量で作られているかはよくわかるものだ。

その点『攻殻機動隊』の熱量は

漫画、アニメ、映画ともに衰えていない。

改めてすごい作品だと思う。

 

*写真は映画館にあったロジコマ!

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